本の交通行政は「部分最適」の集合体である。新幹線の延伸によって寸断される在来線のネットワーク。欧州で復活続くも日本では広まらない路面電車。自転車に加え電動キックボードも乗り上げカオス化が進む歩道。権限を警察が握り、「まちづくり」の観点での施策が進まない道路行政……。
そろそろ全体最適を意識した総合的な交通政策を構想すべきではないか。都市・交通問題に精通したジャーナリストによる提言。
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読んだ感想
歩行者の安全を取り戻せ
公共交通について、日本全体を俯瞰して崩壊の現状が書かれている。普段利用している交通によって、読み手の感想が大きく変わると思う。私は歩道についての章が一番共感し、強く改善して欲しい。
ただでさえ自転車によって歩行者の安全が脅かされているのに、電動キックボードが加わり危険度が高まっている。
自転車のヘルメット着用が努力義務となったが、シェアサイクルにヘルメットが用意される兆候は見られない。
海外に比べて道路行政に深く介入している警察が、もっと取り締まりを強化して、安全な歩道を取り戻してほしい。
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